自費診療

1.自費低用量ピル

避妊や生理不順の改善などの治療を目的で処方するピル製剤です。
保険での処方は、月経困難症や子宮内膜症の適応の場合処方が可能です。
初めに血圧測定や問診、必要により診察を行い、特に、持病や既往症のない方であれば、処方可能です。

当院で取り扱っている薬剤(自費)

  • ラベルフィーユ(トリキュラーの後発品)
  • ファボワール(マーベロンの後発品)
  • その他、ご希望があれば、対応できる場合もありますので、お気軽にご相談ください。

2.保険低用量LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン)製剤(月経困難症、子宮内膜症など)

生理痛がひどい方、子宮内膜症などの方に処方するピル製剤です。
ひどい生理痛(月経困難症)の原因として、子宮内膜症の存在が知られており、内診での超音波検査などが必要になります。
なお、内診などの検査に非常に抵抗のある方は事前に、当院スタッフまでご相談ください。
原則、院外処方となります。

当院で取り扱っている薬剤(保険)

  • ルナベル(フリウェル)LD
  • ルナベル(フリウェル)ULD
  • ヤーズ配合錠(ドロエチ配合錠)
  • ヤーズフレックス
  • ジェミーナ

3. アフターピル(緊急避妊)

避妊をしないでセックスしてしまった場合、コンドームが破ける、はずれるなどのトラブルによって避妊の失敗をした場合、緊急避妊によって事後に妊娠を防止できる可能性のある方法があります。一般的にはアフターピル(緊急避妊薬)を使用します。避妊に失敗した時間から72時間以内(できるだけ速やかに)であれば、レボノルゲストレル錠 1錠飲むだけで、90%近い確率で避妊できることが知られております。もし72時間を過ぎても、120時間までなら60%ほどの避妊効果は残されているので、心配な時にはできるだけ早く受診され、内服することをおすすめします。

なお、アフターピルを服用した場合であっても、妊娠を100%阻止できるというわけではなく、正しく服用した場合でも妊娠を防止できないケースがありますので、内服後の観察も必要です。ご心配の場合はお気軽にご相談ください。

4. 月経移動・月経調整

日々の生活の中で生理が来てしまうと困るような受験や結婚式、旅行などの各種行事やイベントにあたってしまった経験や重なるのではないかという不安や心配を経験されることは多いと思います。そのような際にピル製剤によりによって生理を遅らせたり、早めたり調整することがあります。

  • 早める方法は生理初日から5日目以内からの内服が理想ですので、その期間に来院、ご相談ください。
    内服終了後おおよそ3-5日前後で生理がきます。
  • 遅らせる方法は予定の生理日の少なくとも5-7日前までに受診し内服を開始し生理を遅らせたい日まで内服します。
    内服終了後2-5日前後で生理が再開します。この場合の注意点は排卵からの内服のため妊娠の可能性がないということが必要条件となりますのでご留意ください。

なお、この治療はホルモン剤の内服により生理の調整をおこないます。50歳以上の方や血栓症の既往、その他既往歴によっては処方できないこともありますのでご承知おきください。

5. ミレーナ(避妊)

子宮内に約3cm前後のホルモンを添加した棒を子宮の中に直接入れ、そこからホルモン剤が5年間にわたり放出されることにより、月経量を減少させ、生理痛を楽にするお薬ですが、避妊にも高い効果を発揮します。
ミレーナを入れることで、5年間は避妊せずに過ごすことができます。
挿入のタイミングは生理の後半から終わり頃が適しております。
ミレーナ挿入前に、事前に、問診や診察でのチェックが必要となります。
ご希望の方はまず、受診してご相談ください。